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新年1発目
あけましておめでとうございます。グアムで酒飲んでます。
海外のリゾート地に来て思うのは、10年くらい前に比べて中国語や韓国語の看板が劇的に増えたことです。日本では爆買いが流行語大賞を獲りましたが、グアムでも中国・台湾・香港・韓国からの観光客の消費は旺盛で、日本人などは端に追いやられてしまいます。
今朝の日経新聞の社説に「こびりついている世界第2位の経済大国の残像の修正から始める必要がある」とありました。その通りだと思います。
日本の一人当たりGDPは世界で27位、もはやわが国は世界の中位国でしかないという事実を、正しく理解しなければなりません。
一昔前、海外旅行とくにアジアへの旅行であれば「何もかもが日本より安い」というのが当たり前でした。しかしいまや、上海のレストランでビールが1,500円以上したり、バンコクのマッサージが東京より高かったりと、いままで考えられなかった変化が現実のものとなっています。日本人が海外で「何もかもが高い」と感じる事の方が多くなっています。
もはや、「日本は世界屈指の経済大国」という、これまでの常識は過去のものです。日本が今後高齢化社会を迎え、経済規模がゆるやかに縮小していく一方で、アジア経済は若く活気に溢れ、急速に成長しています。これまで日本人がアジアで「安い、安い」を連呼していたのと、まるっきり立場が逆転した現象が、今後10年20年と時を経るにつれてどんどん現実のものとなっていきます。当然のことながら、日本観光のお土産だけにとどまらず、日本の会社もどんどんアジアの資本に買われてきます。
にもかかわらず、多くの日本人は、その新たな現実からいまだ目を背けているように思います。日本はアジアでなおNo.1だと信じ、どこかアジア諸国を自分たちより下に見ているきらいさえあります。私自身、台湾で会社経営をしていますが、台湾現地法人の中国語NGな日本人支社長が、現地スタッフを顎で使い、尊大な態度でいるのを見ると何と愚かなことかと目を覆いたくもなります。
上の世代の人はそんな残念な人でも「逃げ切る」ことができるかもしれませんが、いま30代以下の人は「経済大国」という過去の残像と決別しない限り、ビジネスパーソンとしての未来は明るくありません。
世界の中で日本が置かれている現状と将来に、決して悲観はしませんが焦燥の念に駆られる南国の夕べです。