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インバウンドは東京オリンピックまで?
突然ですが、メディアでよく「オリンピックに向けて盛り上がるインバウンド」という風に報じられるたび、違和感を覚えます。
そもそも、いま日本に来ている外国人は、東京オリンピックが決まった事をきっかけに日本に遊びに来ているのでしょうか?
直近の訪日客数は以下の通りです。
出典:日本政府観光局
最近は欧米やASEANからの訪日が注目されていますが、現時点では中国・韓国・台湾・香港の東アジア4エリアからの訪日の比率が圧倒的です。同地域の比率は2016の68.5%から、下がるどころか72.3%に上がっています。結局のところ、日本に来ている外国人の7割以上は、非英語圏のご近所(東アジア)の人、という事です。
昨今のインバウンド消費拡大の原動力である東アジアからの訪日客は、「2020年にオリンピックがあるから」日本に遊びに来ているかというと、そんな人はほぼいないと思います。
周りの台湾人や香港人に「東京オリンピックの時期に日本へ行きますか?」と聞いたら、ほとんどの人が「オリンピックの時期はホテルも高いから、むしろ行かない」と言います。
オリンピックを観にわざわざ東京へ来るのは、一部のお金持ちとメディアの方々だけ、何度も日本に来てくれる東アジアの訪日上顧客の人々と、オリンピックとは、特段関係がないと言えます。もちろん東京五輪に向けた受け入れ態勢の充実は、多くの外国人の利便性を高め、訪日リピートを促進するものだと思います。しかし「インバウンドブームはオリンピックまで」という見方は、全く当てはまらないと言えます。
でも観光局がオリンピックを機に、インバウンド事業に力入れてるのは確かだと思います。
「インバウンドブームはオリンピックまで」というのは多分ないですが、オリンピックの後でも、観光局や自治体などの関連各所はまだ今通りインバウンド発展に力入れるかどうかが問題ではないかと思います。
オリンピック開催を大義名分にインフラ整備しましょう!っていうのが国の言い分。
オリンピック後の方が訪日しやすいと思います。最近。