- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年11月
- 2022年8月
- 2022年5月
- 2022年3月
- 2021年10月
- 2021年7月
- 2021年3月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年10月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年1月
台湾の政治とSNS
台湾では、Facebook利用率が8割を超え、日本では想像できないほどSNSが生活に浸透しています。仕事中もFacebookは開きっぱなし、私的な投稿にも常時いいね!するし、Facebook Messengerでやりとりをします。私がラーチーゴー!を大きくできたのも、元はといえばFacebook黎明期にSNS上でファンを獲得できたのが、最大の要因でした。
そんな、日本人の想像が及ばざる程にSNSが浸透した台湾では、政治の世界もSNSを如何にうまく活用するかが大きなカギになっています。
わたしが拝察する限り、いま台湾で最もSNSをうまく活用している政治家は、台北市長の柯文哲氏です。台湾の政治はこれまで長きにわたり、民進党と国民党のほぼ二大政党制が続いてきましたが、特定の政党に属さない柯氏は、SNSを巧みに扱うことで、無所属ながら特に若い層の支持を集めて来ました。
↑柯市長公式Facebookページのカバー写真。Youtubeロゴとともに「毎週水曜よる10:00放送」とあります。「IT’S SCIENCE」、医師出身である柯市長のキャラクターが上手く映えるよう、デザインやフォントも細心の工夫が凝らされています。テレビや新聞と同様或いはそれ以上に、Youtubeでの情報発信を大切にしている事がみてとれます。
わたしは柯市長のLINEをフォローしているのですが、毎日2〜3回、マメにLINEが届きます。これがなかなか、政治家がやってると思えないファンキーさで飽きません。
↑日本の政治家ではありえない、けっこうブッとんだコラージュで楽しませてくれます。また、画面下部にはLINEからフェイスブックやインスタ、Youtubeなど、他のSNSへのリンクが効果的に貼ってあったり、いろいろ工夫がなされています。
↑よき動画なんでぜひ再生ください!先日、トランプ大統領が訪日されたほぼ同時期、柯市長も来日され、主に東北地方を巡られました。先日訪日された際には、その模様をいち早くスタイリッシュな動画に編集し、各SNSにアップロードしていました。柯文哲市長の陣営に、ブランディングから動画制作・編集までできる精鋭のSNS部隊がいることが、この動画から見て取れます。
↑これはもう完全に悪ふざけですね(笑)
↑日本のテレビで(意図的に?)起こる、アクシデントへのオマージュです。
初めてみたとき「なにしてんねんw」と思わずツッコみました。
さて台北市の柯市長のみならず、蔡英文総統も、SNSを積極的に活用なさっています。
↑「アジア小四龍」とよばれる台湾・香港・韓国・シンガポールのなかで、直近の経済成長率がナンバーワンだったという実績をアピールするFB投稿。人口2,300万人の台湾で「いいね!」が6万ちかく押されています。如何にソーシャルでの情報拡散が、政治においても重要かがわかります。
↑こちらはインスタグラム。総統閣下がセクシー魔法少女に変身です。日本でたとえば小池百合子さんが同じことしたら………どうなんでしょうか(笑)
さて、台湾の未来を占う総統選挙は、2020年1月11日投票です。当社東京本社で働く台湾人社員も、大半がすでに帰国のための航空券を購入しました。年寄りばかりが存在感を示す日本の選挙とは違い、若い人の投票率が格段に高い台湾では、政治家も新聞やテレビなどオールドメディアのみならず、SNSを中心としたインターネット上で支持を呼びかけなければなりません。
「シルバー民主主義」などと揶揄され、若者の投票率が極端に低い日本の選挙を見るにつけ、台湾の選挙が羨ましくも感じます。