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それがし、意味もなく上機嫌
最近、我ながら本当に怒らなくなりました。
わたくし、昔は小さい事で大変にカリカリしたりイライラしたりしておりました。レストランで料理が遅いと「何や、畑まで野菜とりにいってたんか!」タクシーの運転手さんが道を間違うと「もう、そのナビ捨ててまえ!」などなど、幼少期に近鉄バファローズ本拠地・藤井寺球場の汚いヤジで鍛えた関西弁で、烈火の如く怒り散らしていた時期もありました。完全に若気の至りでございます。
それが今では、料理が延々出てこなくても「いや、ぼくは酒さえあればいつまでも待てますから〜♨︎」、タクシーが道を間違えても「全然急いでないですから、安全運転でいってください〜♨︎」と、まったく怒らなくなりました。アンガーマネジメントと言うのでしょうか、とにかく常に、意味もなく上機嫌でいるよう、心がけるようになりました。
先日、早朝のフライトのため、自宅から羽田までタクシーに乗ったのですが、その運転手さんが高速の出口を間違えて、羽田をスルーしお台場に行き、そのまま東雲まで行ってしまったときはさすがに焦りましたが、それでも「フライトまでまだ余裕あるんで、ダイジョーブです〜♨︎」と、怒りませんでした。空港に着いて降り側、運転手さんが「これ、気持ちです」と2,000円渡してくれた(←なぜ2,000円?)のですが、それも丁重にお断りしました。
会社でも、感情的になって怒る事はまずありません(←と思うけど、社員はそう思ってないやも知れませんがw)。もちろん、言うべき事は言わなければなりませんが、決して「怒るのではなく諭す」、「諭される方のメンツをつぶさない」という事は、気をつけています。また、「誉める時は皆の前で、諭す時は個別に」と言うことも注意しています。(←この点も、社員はそう思ってないやも知れませんがw)
台湾にいるときも、まず怒りません。台湾は日本ほど「万事キッチリ」ではないので、トンデモないチョンボに出くわす事もままあるのですが、それで怒ったりしません。特に台湾人はメンツを重んじますので、感情に任せて面罵する事は非常によくありません。
↑人も気候も温かい台湾
しかし台湾では、怒っている日本人をよく見かけます。台湾人の皆様はとても優しいし、日本語が話せる人も非常に多くいます。それを良い事に、台湾人に日本語でキレている日本人をけっこう見かけるのですが、同じ日本人として本当に恥ずかしくなります。そういう輩は得てして、アジアでは虎のように猛々しいくせに、欧米に行くと急に猫のように大人しくなるのです。台北の日本人御用達レストランで日本語で怒鳴り散らしている日本人、ニューヨークの最高級ホテル「The Mark」のレストランで同じ事できますか?
さて、怒らなくなると、逆に怒ってる人の事がよく見えてくるようになりました。怒っている人には、いくつか傾向があります。
<怒っている人は、若者より中年以上のほうが多い>
理由はわかりませんが、若者にクレーマーはあまりいません。人は若いうちは寛容な心をもっているものの、中年頃からイライラしだして、最終的にモンスター老人へと進化を遂げるようです。
<怒っている人は、小金持ちが多い。>
仕事柄よく空港を利用しますが、上級会員カウンターの客(オッサン含有率95%)の横柄さったら、目も当てられません。「こっちは上級会員様だ!」とばかり、態度は悪いわとんでもない要求するわ、ひどいもんです(そういうヤツに限って、JGCとかSFCのヒラ会員)。
↑クレーマーのメッカ、空港の上級会員カウンター
これがその上のクラス、つまり上級会員カウンターや一般ラウンジすら使わないVIP層になると、逆にとても丁寧で腰も低い人ばかりのようです。(最近では某球団オーナーがVIPラウンジで大セクハラをカマして辞任しましたが….)
孔子曰く「自分自身に対する誠実さと他人に対する優しさ、すべてはこの二つに包括される。」
常にバファリン並みに優しさで出来ていたいものです。