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それがしが日本酒を売る理由
天佑!!!
ついに悲願成就の時がやってまいりました。
米国のTPP離脱後の新たな経済連携協定であるCPTPPへの加盟を目指す台湾が、日本酒を含む複数の日本製品の関税を大幅に引き下げる事を決めました。これまで、台湾における日本酒の輸入関税は約40%と非常に高く、輸出の大きな障壁となってきましたが、今後税率が半分以下に引き下げられる事になります。
今回の措置の背景には、昨年末台湾で統一地方選挙と同時に行われた住民投票で、福島など5県の産品の輸入解禁が否決された事が、日台当局間に緊張をもたらしている事に対する台湾側の「善意」があると報道されています。
いよいよ本格的に、台湾で日本酒を売りまくる好機が訪れました。
私がつくりました日本酒も、先月無事搾りを終え、瓶詰め火入れののちいよいよ出荷されます。目下、気鋭のデザイナーさんやクリエイターさんをお招きし、ブランドコンセプトやラベル・パッケージデザインを最終調整しております。名前ももう決めましたが、まだ言いませんw
↑奈良県橿原市の喜多酒造さんと合作し、オリジナルの日本酒をつくっていただきました。
なぜ日本酒を売るのか?
もちろん、酒が好きだから!なのですが、それだけではありません(ほんとうです笑) 背景には、2つの理由があります。
①日本の田舎にインバウンド需要を創る為
酒好きの方はわかっていただけると思いますが、良い酒ほど、国外どころか県外にも出回らないものです。ですから台湾はじめ中華圏の皆様に日本酒の魅力を知っていただき、「この酒買いたい!どこで売ってるの?」と言わしめたい。そして「これは〇〇県に行かないと飲めません。ぜひ行って見てください」と伝えたいのです。
↑中国語で日本酒を紹介しております。
我々が主要顧客としている台湾や香港の日本酒ファンは、得てして所謂「富裕層」の方が少なくありません。そうした方々が日本の田舎に足を伸ばし、そこで食べて飲んで泊まって買い物をして、その地方にお金を落として欲しいのです。いま東京や関西は景気も悪くないですが、地方は子供が減り高齢者が増え、経済がどんどん縮小していっています。そこへめがけて中華圏の富裕層が来て、お金を落とし、好きになって帰っていただく。そのきっかけとして日本酒は大きな可能性を秘めていると確信しています。
②日本の農業振興の為
農林水産省によると、我が国の農業は、農地面積の減少や農業従事者の減少・高齢化が進行しており、農業構造のぜい弱化が進行。農家1戸当たり農地面積は1.8ha(2006年)とEUの9分の1、米国の99分の1、豪州の1,902分の1だそうです。また、近年日本人の食の多様化によりお米を食べる量も減っていますし、そもそも人口が減っていく過程では、田んぼは余ります。
我々は、お米を原料とする日本酒を中華圏に拡販することで、日本の農業振興の一助となりたいと思っています。山田錦や五百万石などの酒造好適米のみならず、近年では食用の一般米でも美味しいお酒が醸せるようになりました。世界中で親しまれているワインに比べたら、日本酒の市場規模はその1/100以下。まだまだ可能性があります。
1868年の明治維新以来150年間、日本はずっとその規模を拡大し続けて来ました。現代の社会制度はすべて、規模の拡大を前提としてつくられたものと言って過言ではありません。これから日本はゆるやかにその規模を縮小していきますが、中華圏をはじめアジアは成長著しく、その規模を拡大しつつあります。
インバウンドのほか、日本酒を通じても、当社は国益にかなう商売に励んでまいります。「義」と「利」は両輪、新紙幣に採用された渋沢栄一翁の名著「論語と算盤」を座右に、命を燃やします!!!