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大人こそ読むべきブンガク
またブログさぼってしまいましたーーーー!
ふだんFacebook・インスタ・TwitterそしてYouTube、テレビラジオと発信してますが、やっぱり一番自由気ままに発信できるのはココ!
またガシガシ更新します!
さて、年じゅう飛行機やら電車やらで移動エン移動、リアル桃鉄ライフを送るそれがしですが、どうしても移動中はボーッとスマホをいじってしまいます。スマホも書籍アプリや英単語アプリなど実のある使い方をすれば良いのですが、結局しょうもないまとめサイトとか見てしまい、つまらない時間の使い方をしてしまったと後悔することも少なくありません。これではダメや!という事で、最近この歳になって改めてブンガクを読んでみようと、文庫本を持ち歩くようになりました。
それがし高校時代はけっこう本好きで、勉強はあまりしませんでしたが文庫本は好んで読んでました。家には新潮文庫のYonda?とか集英社文庫のナツイチとかのノベルティが大量にありましたなので今更読むのもなんだかなと思ったのですが、いま読んでみると意外と新鮮。大人になって改めて読むと、同じ本でも感じ方や受け止め方も違うものです。
夏目漱石の「こころ」なんて学校の教科書に載るくらいの鉄板ですが、中学時代に読んだときには「好きな女の子カブったくらいで、なにも死なんでもええのになぁ」くらいの感想でしたが、オッサンになった今では、当時の時代背景や移りゆく日本人の思想も多少は理解できるようになりました。
「こころ」の作中では、明治天皇の崩御と乃木希典将軍の殉死が、物語の大きな転換点として描かれます。江戸時代から脈々と続いてきた封建主義的な考え方が、明治の終わりとともに西洋的個人主義へと変遷する様子を、夏目漱石はこの作品に投影させたわけです。
西洋的個人主義という新しい考え方に裏付けられた「大正デモクラシー」が起こったのは1910年〜1920年のこと、漱石が「こころ」を朝日新聞に連載したのは1914年のことです。それから100年経ち令和となったいま、西洋的個人主義もまた新たな転換点を迎え、古くなった社会の仕組みがあちこちで制度疲労をきたしています。いまの時代に漱石が生きていたら、どんな小説を書いたでしょうか。