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当社は、ベンチャー企業/スタートアップではありません。
当社では、半年に一度の日台合同全社会議を爆催しました。
↑online開催なら別に東京にいなくて良いわ、という事で、出張先の気仙沼の港から参加しました。いわゆるサイ&コー。
ふだん社内向けに訓示や講話など一切しない昼行灯社長の私ですが(自分の考えはFacebookやTwitter、このBlog、ラジオやSpotify等で、常時発信してます)、この全社会議では一応、話をします。今回は「当社はベンチャー企業ではありません」という話からスタートしました。当社は取引先からも「ジーリー=インバウンドやってるベンチャー企業」という風に認知される事が多いのですが、創業者の自分としては、全くそう思っていません。
一般にスタートアップやベンチャー企業というのは、外部の投資家さんに出資してもらい(いわゆる”資金調達”)、それを種ゼニとしてビジネスを拡大していきます。投資家さんは別にボランティアではないので、当然いつかはリターンを、具体的には数年、遅くとも10年以内に出資したお金を”何十倍”にして返してもらうことを期待しています。投資先ベンチャー企業の株が将来的に爆上がりすることを期待して、まだダイヤか石ころか分からないベンチャー企業の株を買うわけです。
99%の人が
スタートアップと
スモールビジネスの
本質的な違いを
理解していないことが
日本のスタートアップ
エコシステムがブレークスルー
していない一つの要因に感じる「ベンチャー企業」
として一括りにされる
ことが多いが、
サッカーと野球の違いくらい
両者は異なる pic.twitter.com/ZkZnj2OQps— Masa Tadokoro / 田所雅之 (@TadokoroMasa) April 8, 2019
どこで出会うのか、週刊誌で女優との2ショットを激写される事も少なくない「ベンチャー社長」。実際六本木や西麻布でブイブイ言わせてる人も少なくないのですが、実は遊んでいるヒマはあまりありません。ベンチャー社長は投資家さんから出資もらっている以上、その期待に応えるべく、日々必死に働かなくてはならないからです。彼らは将来上場するか、大手企業に会社を売却するか、どちらかに向かうトロッコに乗っているわけです。
また、大きな上場企業のCEOや取締役も同じで、株主に対し業績に責任を負っており、株主から会社を経営を任されています。そして、ダメなら株主によって取締役を解任されます。
当たり前のことなのですが、しかし義務教育では教えてくれないのですが、資本主義社会において、会社は社長のものではなく、株主のものなのです。
株式をたくさん持っている程、会社の全ての意思決定に関与する事ができます。大企業の場合は会社の所有者(株主)と経営者(取締役)が別々の人なので、社長は株主によって経営を任された”雇われ社長”です。いっぽう社長自身が株式をたくさん持っている、つまり会社の所有者と経営者が同じの場合、社長は”オーナー社長”と言われます。出資比率が大きくなると、取締役の解任や定款変更、会社の売却や解散など、何から何まで全部自分で決められます。
先日、DJ社長が、出資者に51%の株を持たれていたために自由な活動ができず、レペゼン地球が解散してしまうと言う、悲しいニュースがありました。DJ社長は、オーナー社長ではなかったのです….。もし自由に経営したいなら、鬼滅の刃で水柱・富岡義勇も言ってる通り、生殺与奪の権を他人に握らせてはいけません。
出典:起業ログ https://kigyolog.com/article.php?id=397
↑これから起業される方、資本施策はほんと慎重に決めた方がいいですよ。
同じ社長でも、雇われ社長とオーナー社長では、権限の大きさが全く違います。(そもそも両者はキャラクターが全然違い、雇われ社長にエリートタイプが多いのに対し、オーナー社長は個性が強烈な人が多いです。)
ウィルソン・ハーレル(米国Inc.発行人)の名著「起業家の条件」には、”毒牙がなければ、ガラガラヘビではない。経営権を握っていなければ、もはや起業家ではない“とあります。
なぜガラガラヘビかというと、猛毒を持ち、南北アメリカに棲息するガラガラヘビ(rattle snake)が、アメリカの自由を象徴する動物だから。
↑世界最強・アメリカ合衆国海軍の軍艦旗には、ガラガラヘビとともに「Don’t tread on me.(オレを踏みつけるな)」と書かれています。踏んだら猛毒を持つ牙で噛むぞと。自由を踏みにじってはならない、という意味です。
起業家にとっても、自由であることがとても尊いと、同著は説きます。起業家は、独立自尊であらねばならないのです。
近年はベンチャー投資が盛況なので、銀行から借金をしなくても、比較的簡単にベンチャーキャピタルなどの投資家から、出資を受ける事ができます。原則、銀行からの”融資”は返済義務がありますが、投資家からの”出資”は返済する必要がありません。だから今はとても起業がしやすくなりました。
起業のハードルが低くなり、挑戦の機会が増えた事はとても良い事です。ただ、創業期に出資を受けると、投資家にガッツリと株(=自由)を持って行かれます。
創業期はまだ売上も不安定なので企業価値の評価が低く、多くの株を持っていかれがちです。結果として、創業者自身の持ち株比率が下がり、オーナーシップが薄まります。たまに、スタートアップで数百万円程度の出資を受け、自由の代償として自社株をガッツリ持って行かれてるケースをみると、数百万くらい、起業前に自分で稼いでつくれよ…..と思ったりします。公庫の無利子融資とかだってあるし。数百万円の資本金もつくれない人が、商売して上手くいくとは思いません。
このブログ記事「なんとなくでVCから資金調達は絶対にしちゃダメ!」の中に
“VCからの資金調達は、現在のステージの身の丈に合わない大型の資金がどうしても欲しいとき、資金面以外でも経験豊富なアドバイザーに参画して欲しいときの、奥の手、ニトロ注入みたいなものだ”
とありますが、資金調達はよ〜く考えて行うべきかと思いますし、ベンチャーに就職検討中の方は、その辺よ〜く調べてから入社されたほうが、よろしいかと存じます。
で、当社ジーリーメディアグループの株主構成はどうなってるのかと言いますと、ウチは日本法人も台湾法人も、一切外部資本を入れず、私の出資比率が100%です。ニトロ注入を全くしないまま、これまでやってきました。なので外部株主への説明責任を一切気にする必要がありませんし、全ての意思決定を完全に自由に下せます。
例えば、訪日観光メディアの会社なのに台北市内にアンテナショップを開店したり、奈良で日本酒を作ったり、越境ECやったり、あるいは訪日とは逆の日本人向け台湾観光事業を立ち上げてみたり。誰に忖度することもなく、何でもすぐにやれますし、アカンと思ったらすぐ撤退できます。
↑「リアル店舗やりたいよね!」という事で、台北市内のオシャレエリアにアンテナショップ開店!
↑「海外に日本酒ファンが増えたら、酒蔵ツーリズムで日本の田舎に来てくれるかもね!」という事で日本酒プロデュース。
↑「コロナで日本に来れない台湾人が大量発生」という事で、日→台越境EC(現在急成長中)
↑日経新聞で年間最優秀賞いただきました♨︎
オーナー企業の場合は「株主=社長」、つまり会社の所有者と経営者が同じです。非上場企業であるサントリーが、赤字部門だったビール事業を46年かけて黒字化させたのは有名な話ですが、これも同社がオーナー企業であればこそできたこと。上場企業なら、株主から「とっととビール事業を整理しろ!」と迫られていたはずです。
【参考】ビール事業、46年目にして初の黒字 「プレモル」で“新文化”を徹底訴求
ウチは祖業であるインバウンドの業界の中でも、台湾と香港の市場だけをひたすら深掘りするニッチ企業でした。そして複数の事業が立った今も、台湾には雑貨や日本酒を売ったり、日本にはマンゴーやパイナップルを売ったりと、訪日観光市場の競合関係からは極力離れる。ライバル企業とバッティングしそうなら自社のポジションをズラす。逆に競合になりそうな企業とは、積極的に友好関係を構築する事を良しとしています。
↑当社期待の新規事業「美麗(メイリー)!台湾」で最高級台湾マンゴーを全力販売。
1本の旗を大勢で奪い合う”ビーチフラッグ競技”には参加しない方針の為、ドカンと資金調達!は、いまのところ必要としていません。資金需要が生じた際は、適宜金融機関からご融資いただいています。この点、創業以来長きに渡り、親身になって相談にのってくださるさがみ信用金庫様、横浜銀行様、三井住友銀行様には、感謝してもし切れません。人は借金=悪と思いがちですけど、個人の借金と企業の借金は話が別。「無借金経営」を誇る社長さんも、本当に無借金で銀行とのやり取りがないと、まさかの時に困ります。信金、地銀、メガバンクと広くお付き合いをし、金融機関と信頼関係を構築することは、とても大切なことです。
さて、日本の社長の平均年齢は60歳らしいです。私はいま38歳。これからまだまだ何十年も経営していくつもりなので、今のスタンスがもしかしたら変わるかも知れません。実際、10年前といまでは、考え方がガラリと変わりました。また君子豹変して(?)、いきなり急拡大路線に舵を切るかも知れません(数年後、IPOやーーー!とか言ってたら笑ってくださいw)。
ただ、いまはトップダウンの決められたストラクチャーより、ラフなコンセンサスを志向する組織でありたい。社員の国籍もさまざまですし。一見みんな考えがバラバラのようで、ゆるめのコンセンサスはある、それくらいの方が結果として上手くいくと思ってます。なので、私はいちおうオーナー兼社長である以上権限は大きいですが、独断で物事を決める事はまずありません。
自分とフィーリングの合う人だけ採用して、彼ら彼女らと好きな事だけをやっている、いまの状態がとてもChillです。ガムシャラに成長や拡大を目指すより、あるがまま、自然のまま(無為自然)が一番、流れに逆らわず水のように変化していくのが最も良い(上善如水)。もちろんボランティアではなく営利企業なので利益にはシビアですけど、利益出す事自体が目的であるより、ささやかでも世間様に貢献できる事業をやっていたい、その手段が利益であると思ってます。
上で「社長は株主の利益を最大化させることがミッション」と書きましたが、株主としての私にとって、会社の利益を自分に還元することの優先順位は全然低いです。オーナーですが、車は持ってないし家は賃貸だし、時計もゴルフも興味ない。毎日、客単価4,500円の鮨屋で酒が呑めればそれが至高です。自分が大金持ちになるより、自分と関わる全ての人、家族や友人、社員、取引先etc…周りの人を幸せにできる漢でありたいです。
しかしながら、社会の一員として、企業ができる最大の貢献は、言うまでもなく納税。納税のためには利益を出すことが必要です。近年は特にグローバル企業の租税回避が問題化していますが、これは由々しきこと。
よくテレビ番組とかNewsPicksとかで、全然まだ赤字でIPOもしてないベンチャーの社長さんがビジネス語っちゃってて、カッコ悪いなと思ってしまいます。
天下国家を語る前に、まず、自分の会社をなんとかせえよ!という話 https://t.co/RHqenP17bH
— 田端塾長@Carstayならワンコと一緒に旅行いけます! (@tabbata) June 2, 2020
↑ほんとこれw
我々は、小さい会社ながら、利益を出して税金を納めると言う当たり前の事に、誠実でありたいと願います。また、事業でバランスシートの純資産を大きくするには、利益を上げるしかなく、そのためには税金を払うほかありません。
しっかり利益を出して、しっかり社員に報いて、しっかり納税するのが良い会社。
明日からまた頑張ります。
最後に、当社に関心持っていただけた方、もしいらっしゃれば、一緒にオモロイ事しましょう〜。採用は年中受け付けてます。
吉田董事長 様
柴山●台湾三田會と申します。
公務ご相談が有りGmail に送信させて
いただきました。
お時間有ります時にご一読お願い
致します。