- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年11月
- 2022年8月
- 2022年5月
- 2022年3月
- 2021年10月
- 2021年7月
- 2021年3月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年10月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年1月
大人になって勉強をしない人はヤバい
学び直し「したいとは思わない」約半数 内閣府の「生涯学習に関する世論調査」で
内閣府が行った「生涯学習に関する世論調査」で、社会人になった後の学校での学び直しの状況について尋ねたところ、「学び直しをしたことはなく、今後も学び直しをしたいとは思わない」と答えた人が46.4%に上り、他の回答を大きく上回りました。
総務庁の調査によると、日本の社会人の平均学習時間は1日たったの「6分」らしいです。
更には「普段の就業状態について「主に仕事」と回答した人のうち、「学習・自己啓発・訓練(学業以外)」の行動者率は4.5%」(出典:「平成28年社会生活基本調査結果」(総務省統計局))、つまり95.5%の社会人が勤務時間以外では勉強をしていないそうです。平均をとると6分になるけど、実際には勉強している4.5%の人は毎日1〜2時間を勉強に充てていて、それ以外の圧倒的多数の人が勉強していないということになります。
ネット上には日本の社会人が学習しない理由として「学習したところで年収が上がるわけではないから」という意見が多いみたいだけど、そんな事ありません。学習時間と年収には強い強い相関があります。
出典:マイナビニュース
高年収の人ほど勉強してます。私の友人の父上は、日本を代表する大手総合商社をリタイアしたのち、新たにスペイン語を習い始めたとか。まさに中国語でいう所の「活到老學到老」(生きてる限り学び続ける)、見習うべきと思いました。
本当に日本人は勉強しません。そのくせ給料水準には不満を持っている。給料を上げるのに最もコスパが良いのは、勉強なのに。
「勉強するお金がない」→ググれば何でも出てくるし、YouTubeみれば色んな専門的解説が無料で見られます。或いは「勉強する時間がない」→その割に通勤電車の中でスマホゲームをしたり、SNSやしょうむないニュースをみる時間はあるようです。
日本では、親は子どもに「勉強しなさい」と厳しく言う割に、自分は全く勉強していないのが実情です。
「学問のすゝめ」の真意
福澤諭吉「学問のすゝめ」の有名な一節「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」を「人間は生まれながらに皆んな平等である。これからは士農工商の差別をなくそう」と解釈している日本人は少なくありません。しかしこの言葉には続きがあります。
(Wikipediaより引用)
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている。人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう?それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれど、ただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ」
要は「生まれた時には皆んな同じだけど、世の中には賢い人や富豪もいれば、バカも貧乏人もいる。なぜだろう?その違いは何だろうか?結論、それは勉強してるかしてないかだ」と言っているのです。
呉下の阿蒙にあらず
日本にも広く親しまれている三国志の登場人物に、呂蒙という武将がいます。魏・呉・蜀の3国のうち、呉の国の武将です。
もともと「呉下の阿蒙」とはいつまで経っても進歩しない人の事、阿蒙の「阿」は中国語で「〜ちゃん」といった意味です。
(Wikiより引用)
呂蒙という武将は武勇一点張りだったので、呉主孫権は彼に「武勇ばかりではなく学問も修めたほうがよい」と助言した。すると彼は、孫権の意に応えるために猛勉強を始め、高い教養を身につけていった。それからしばらくしたある日、彼は参謀の魯粛と対談したのだが、魯粛は彼の高い見識と知識に大いに驚いて「すでに武略のみの呉の蒙君ではなくなったな」といったという。またこのとき彼は魯粛に「士別れて三日ならば、即ち更に刮目して相待つべし」といった。この言葉も有名でありその意味は、日々努力しているものは三日も会わなければ目を見張るほど進歩しているということである。この後彼は三国志の表舞台に登場することができた。
↑呉の智将・呂蒙
学問を始めるのに、遅すぎるという事はないのです。むしろ呂蒙が元々の武勇に加えて智勇を備えた事で呉国屈指の武将に成長したように、社会人として経験を積んでから勉強をすることで、学問がさらに実学として発展します。社会人経験がないのにMBAに行ったところで理論と実践がなかなか結びつかないけれど、数年の実務を経て経営学を学ぶと経験と理論が相互作用しやすいのと同様です。
結局は本人の意志次第
大人になったら、もう誰も勉強しろとは言ってくれませんし、定期試験もありません。私も過去、会社の中で語学学習の全額補助等いろいろと学習支援を試してみたのですが、結局やる人はやるし、やらない人はやりません。
You may lead a horse to the water, but you can’t make him drink. (馬を水辺につれていけても、馬に水を飲ませることはできない)、つまり本人にその気がないのに、いくら機会を与えても無駄である、という諺の通り、何を提供してあげたとて学ばない人は学ばない。結局は自分次第です。
「勉強が長続きしない」という人には、まずはほんの数分でいいから、毎日勉強するルーティンを続けて欲しいです。阪神タイガースで活躍した鳥谷敬氏は”練習の鬼”として有名でしたが、彼は練習を「歯磨きみたいなもの」、やらないと気持ち悪い、練習をやらないと吹き出物がでる、といった名言を残しています。習慣化できれば勝ったも同然です。