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若い時に一度は営業をやった方が良い
先日、すすきのの馴染みのバーでひとり一杯やっていると、バーテンさんから隣の若い男性客を紹介されました。
「彼、いま公務員なんですけど、これから起業したいそうなんです。相談にのってあげてください」。ぼくはそんな偉そうに講釈を垂れられる身分ではないのでそれは勘弁してくださいと固辞し、ただ繋いでくれたバーテンさんの顔もあるので「何で公務員辞めるんですか?」と返して、「ほいでほいで?」と聞いてみました。
彼のヒストリーはここでは割愛するとして、公務員からいきなり商売は、だいぶ思い切った思考の切り替えが要ると感じたりもしました。昔、明治維新で職を失った武士つまり当時の公務員が、商売に乗り出してことごとく失敗したのを、人々は「士族の商法」と揶揄しました。中には大成功した武士もいましたが、お金を使う側から稼ぐ側に回ると、使う筋肉がだいぶ違う。
企業でもそうで、広告や宣伝系の部署、或いは放送局では制作・報道・スポーツなど現場系だと、会社のお金をどう使うかがフォーカスされるので、「人さまからお金をいただき、そこからお給料をいただいている」と言う事実に、どうしても疎くなります。
めちゃイケのカガリPが「制作時代、営業の案件は基本全部はねて(断って)いた。しかしいま営業に来て初めて分かる事がある」的な事を言ってたけど、本当にそうで、私も放送局の在職中、制作や報道とは考え方が食い違う事は大いにありました。そりゃ現場は視聴者・営業は広告主と、向き合ってる”お客様”が違うのだから双方に正義があるのだけど、NHKと違ってスポンサーからお金をいただいて、それを原資にお給料を貰ってる以上、営業視点を持たなすぎるのは宜しくない。
今も昔も若い人は「営業職」を敬遠するきらいがあるが、特殊な専門スキルを何も持たないなら、営業こそ王道と言っていい。
て事で、北海道の迷える公務員の若者への、私のアドバイスはただひとつ、「東京の池袋に、光◯信と言う、素晴らしい会社があります」。
ゾス!!!